防災グッズを揃えているものの、「カセットコンロは必要なのか」迷っている方も多いのではないでしょうか。
東日本大震災では、被害が比較的小さかった地域でもガスの復旧に1週間以上かかり、液状化被害のあった地域では1か月以上もガスが使えない状況が続きました。
このことから、カセットコンロは防災グッズとして重要です。
本記事では、カセットコンロの選び方から必要なボンベの本数、使用上の注意点まで解説します。
この記事は次のような人におすすめだぜ!
- 防災グッズにカセットコンロは必要か知りたい
- カセットコンロを選ぶポイントを知りたい
防災グッズにカセットコンロは必要?
【結論】災害時の調理・衛生管理手段として必須
カセットコンロは、防災グッズの中でも調理・衛生管理手段として必須です。
災害時には、ガスや電気といったライフラインが長期間にわたって使用できなくなる可能性が「高い」いです。
東日本大震災の被災地では、比較的被害の少なかった地域でさえ、ガスの復旧には「1週間から2週間程度」の期間を要しました。
液状化の被害があった地域では、地下に埋設されたガス管の修復に時間がかかり、復旧作業が大幅に遅れることとなりました。
最終的に家屋の倒壊がなかったすべての建物のガスの復旧には約1か月もの期間を要しています。
この間、温かい食事やお湯を作るには、カセットコンロが唯一の手段でした。
カセットコンロは災害時のマストアイテムだ!各家庭に最低1台は備えておくのがオススメだぞ!特に寒い時期の災害では、温かい食事が心も体も元気にしてくれるからな。
カセットコンロがあるメリット
非常食の調理が楽になる
災害時、カセットコンロがあることで食事の幅が大きく広がります。
- アルファ米やカップ麺などの非常食のお湯
- レトルトや缶詰を温める
- お湯を沸かしてのお茶やコーヒー
- 冷蔵庫内の生鮮食品の加熱調理
停電時、冷蔵庫の食材は徐々に傷んでいきますが、カセットコンロで調理することで、食材を無駄にすることなく消費できます。
体を温かいタオルで拭ける
災害時は入浴が困難です。カセットコンロでお湯を沸かすことで、温かいタオルで体を拭くことができ、衛生状態を保てます。
特に冬場の災害時には、体を温めることができる温かいタオルは、体温管理の面でも重要な役割を果たします。
それと、温かいタオルで体を拭くのも大事だぞ!これがあるだけで、気持ちがホッと落ち着くし、ストレスも軽減できるんだ。
哺乳瓶や食器の消毒ができる
災害時の衛生管理において、カセットコンロの存在は非常に重要です。特に乳幼児がいる家庭では、哺乳瓶の消毒は欠かせません。
カセットコンロを使用することで、哺乳瓶や食器、調理器具の煮沸消毒ができます。
さらに、使用したタオルや衣類もお湯で洗うことで、衛生的な食事環境を維持できます。
食中毒みたいな二次災害を防ぐためにも、衛生管理はめちゃくちゃ重要だ!
カセットコンロの選び方のポイント
安全性重視の製品を選ぶ
防災用カセットコンロを選ぶ際、最も重視すべき点は安全性です。
災害時は平常時と異なり、不安定な環境での使用が想定されるため、複数の安全機能を備えた製品を選びましょう。
- 圧力感知安全装置
ボンベの過熱による圧力上昇を感知すると、自動的にボンベが外れる機能
爆発事故を未然に防ぐ重要な安全装置
屋外での使用時も安心感がある
- 容器装着安全機構
点火つまみが「消火」位置でないとボンベの装着ができない仕組み
誤作動による予期せぬ点火を防止
使用者の安全を確保する基本的な機能
- 容器誤装着防止機構
ボンベの正しい装着位置を強制する機構
ガス漏れによる事故を防止
初めて使用する人でも安全に扱える
風に強い構造かチェック
災害時は屋外での使用が想定されるため、風に強い構造を持つモデルを選ぶことが重要です。
- バーナーの周りが深めの設計
- 風防付きのモデル
- 安定感のある重厚な作り
価格帯の目安は5,000円から15,000円程度で、以下のポイントも考慮すると良いでしょう。
- 耐久性の高い素材使用
- メーカーのアフターサービス体制
- 収納や持ち運びのしやすさ
- 実際の使用レビューの評価
カセットコンロのボンベは何本必要?
気温でガスの使用量が変化
カセットコンロのボンベの使用量は、気温によって大きく変動することが知られています。これは、ガスの性質に起因する現象です。
ガスは気温が低くなると気化しにくくなるため、同じ調理時間でも低温時には多くのガスを消費します。特に、冬季や寒冷地での使用時には注意が必要です。
- 気温25℃前後の場合:通常の使用量
- 気温10℃前後の場合:約1.5倍の使用量
- 気温5℃以下の場合:約2倍の使用量
寒冷期には、予備のガスボンベを多めに用意しておくんだ!燃料が切れたら戦えねぇからな。
1週間で大人1人当たり3~5本必要
災害時の備蓄として必要なカセットボンベの本数は、使用頻度や調理内容によって変動します。
大人2人と仮定して試算すると下図のようになります。
おおよそ、大人1人当たり1週間で「3-5本」のボンベが必要です。
ただし、調理内容(簡単な温め直しか本格的な調理か)やお湯の使用頻度(衛生管理、温かい飲み物の提供など)によっては必要な本数は変わってきます。
最低限の使用量に加えて、予備として2~3本程度を追加で備えておけば安心だぞ!
カセットコンロの使い方で気をつけることは?
低温時は着火しにくい
カセットコンロは、気温が低い環境では着火しにくくなります。この現象は、ブタンガスの気化に関係しています。
ブタンガスは0度以下になると気化しにくくなるため、冬季の屋外や寒冷地での使用時には注意が必要です。
- カセットボンベを室温で保管し、使用直前に取り付ける
- 予備のボンベは暖かい場所で保管する
- 使用時は風防を活用して熱を逃がさない
- 可能であれば、建物の軒下など、極端な低温を避けられる場所で使用する
使用期限は本体10年・ボンベ7年
カセットコンロを安全に使用するためには、適切な「使用期限の管理」と「定期的な点検」が不可欠です。
本体の推奨使用期限は製造から10年とされており、ガス漏れの有無、点火装置の動作確認、器具栓つまみの緩みや破損を定期的に点検してください。
カセットボンベの使用期限は製造から7年です。使用前にボンベの製造年月日を確認し、へこみや錆びのあるボンベは使用しないでください。
また、高温になる場所での保管を避け、使用済みボンベは必ず穴を開けてから廃棄しましょう。
カセットコンロは避難所で使える?
使用制限がある場合が多い
避難所でのカセットコンロの使用については、各避難所の規則によって制限が設けられていることが一般的です。
屋内での火気使用は火災や、一酸化炭素中毒のリスクがあります。多くの避難者が共同生活を送る中では安全確保が第一です。
ただし、屋外での使用に関しては、炊き出しエリアとして指定された場所など、指定された場所であれば使用が許可される場合があります。
使用前には、必ず避難所の運営スタッフに確認を取ることが重要だぞ!
周りの人と相談して使う
避難所での生活は集団での共同生活となるため、カセットコンロの使用には周囲への配慮が不可欠です。
使用時間帯を周囲と相談して決めたり、炊事スペースの譲り合い、匂いや煙に配慮してください。事前に話し合いを行うことで、避難所生活の秩序を保ち、快適に暮らせます。
安全に使えるかどうかをしっかり確認して、他の避難者にも配慮して行動しろ!
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